〜園庭を”育てる”〜
東京都の向陽台保育園さんでは庭育研究会として、先生方でチームを作って、園庭環境に取り組まれています。
先生方が日々取り組まれながら、私は半年に一度ほどサポートに入らせていただいています。
「園庭をより良くしたい」と園からお声がけいただき、園のご希望に応じて、さまざまな形でサポートさせていただいていますが、
1番良い形は、こうして何年かかけて少しずつ園庭を“育てていく”形だなと感じています。
先生や子ども達で。時には保護者さんや地域の方の手を借りながら。
なぜなら、この形が最も、園庭が子どもや先生に馴染みやすく、かつ、先生方の日々の視点、つまり保育の専門性が活きた、子どもにとってより良い園庭になりやすいからです。

今回は中の小道や周りのプランターの置き方を考えてみました。
園舎など建物は、計画設計・施行者さんに作ってもらって、完成です。
一方で、園庭は、土、植物、水、など自然が多くを占めます。
こうした自然は、刻一刻と変化しますし、成長もしていくんですよね。
子ども達の園庭での過ごし方も、一年の中の子どもの興味関心や成長、毎年のメンバーによってが変わっていきます。
さらに、自然はとても柔軟でたくましいので、私たち人間が多少失敗しても再調整しやすい良さもあります。
園庭は、自由に挑戦でき、柔軟に変化させて良い場所なんですね。^^
だからこそ、中長期的に「園庭を育てていく」発想で、日々子ども達の様子を見ながら、少しずつ園庭を良くして行く方法は、とてもおすすめです。
変化させ子どもの反応を見て_を繰り返す中で、先生方の園庭環境を見る力・活用する力もついていきます。^^
ぜひ、あなたの園でも、園庭を育てていただけると嬉しいです。
サポートをご希望の場合は、いつでも気軽にご連絡ください。
園庭研究所 石田佳織
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※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
園庭研究所HP:https://enteiken.com/
これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022)→ 心と体と学びとはぐくむ園庭づくり
※これまでご依頼いただきました園や企業さまは、こちらでご紹介しています。→ これまでのご依頼
<書籍・ブックレット>
園庭での保育の質を高めるための6観点について、全国の保育所・幼稚園・認定こども園さんの工夫をご紹介しています。
『園庭を豊かな育ちの場に:質向上のためのヒントと事例』(amazonへリンク)

全国調査を元にした、園庭、半屋外環境、地域環境、循環と保育、3未満児の戸外環境等のブックレットを閲覧・ダウンロードいただけます。(書き込みながら自園について考えていただけます)
東京大学Cedep「園庭・地域環境での保育/子どもの遊び観 研究プロジェクト」(Webページへリンク)

森など地域の自然を活用した保育・幼児教育について。(石田も一部執筆させていただきました)
『森と自然を活用した保育・幼児教育ガイドブック』(amazonへリンク)
