〜生きもののための場所を〜
昨日は、全国学校・園庭ビオトープコンクールの審査員として、2園さんの視察・ヒアリングでした。
ビオトープ(BIOTOPE)は、野生の生きものが暮らしている場所・空間のこと。(日本生態系協会 ビオトープコンクールチラシより)
つまり、人間のための環境ではなく、生き物が暮らす/暮らしやすい環境のことなんですね。
あなたの園庭にも、子どもや保育者のためではなくて、生き物のための場所を設けてみませんか?
それは在来種(地域に古くからいる植物)の草木もふくめた、木々の場所や草地、水辺などの自然スペース。
大々的に自然溢れる園庭にまではできなくても、小さなスペースでも良いです(※)。
(※)本当は、虫や鳥の移動範囲を考えた広さがあり、自然スペースが細切れに途切れないようにできればと思います。けれど、子ども達が過ごす園庭では、広く途切れずに、は難しい園さんも少なくないかと思います。
“可能な範囲で” や “園庭全体で” まとまりをもった自然スペースを設ける/保全する、で良いと私は思います。
学校・園庭ビオトープコンクールもおすすめです。(主催:日本生態系協会)
受賞には、全国の園や学校を目標となるような環境や取り組みが必要になりますが、
でも大事なのは、自分たちの環境や取り組みを、改めて振り返り、良さや課題を見直すことかなと思います。
ビオトープコンクールでは、審査だけでなく、審査員が視察時や審査書にてアドバイスもくれるので、自分たちの環境や取り組みを振り返る上でおすすめです。
今年の応募期間(5月末)は終わってしまいましが、来年度以降にぜひ。
日本生態系協会全国学校・園庭ビオトープコンクールHP https://www.biotopcon.org/

視察をしながら子ども達の様子を見て、子どもが主体的に過ごし、自分の興味関心を伸ばせたり、相手と向き合う環境は自然が1番だなぁ、と改めて思いました。
『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ(All I Really Need to Know I Learned in Kindergarten)』ロバート・フルガム(1988, 米)のタイトルからの言葉が日本では有名ですが、
子どもにとっては「自然」こそだなぁ、と子どもの姿から思います。^^
園庭研究所 石田佳織
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