〜気持ちに向き合える場所:板橋富士見幼稚園さん1〜
板橋富士見幼稚園さん(東京都)の園庭のご紹介です。^^
いろいろ素敵な環境構成をされているのですが、まずは、保育室前の縁側から園庭にかけて伸びたデッキについて。
保育室と縁側(外廊下)から園庭に向けて、魚がいる池、池を渡る橋があり、その先にはデッキがあります(以下の写真の下側が保育室+縁側です)。
そしてデッキは、ブドウ棚で覆われ、夏場には心地よい日陰を与えてくれています。
この場所は、子どもが少し気持ちがざわざわした時に来て、魚とふれ合ったり、水の動きや音を感じたり、デッキで園庭を眺めたり、一人でや先生とゆったり過ごしながら、気持ちを落ち着けていくそうです。
園長先生がおっしゃるには、この池+橋+デッキが城壁のようだそう。
気持ちがざわついたさっきの場所や物事から少し離れて自分の気持ちをを守り、五感で環境を感じているうちに、きっと気持ちが穏やかになっていったり気持ちが切り替わっていくんでしょうね。^^
飼育動物に関する研究では、入園したてで気持ちが不安な子にとって飼育動物と過ごしながら気持ちを落ち着けていくことが報告されています。(詳細はこちら→ 園庭では、どのような育ちがある? 7:飼育動物、休憩や穏やかな活動の場所)
こうした、自分の気持ちにじっくり向き合える場所や心を落ち着けられる場所が、園庭にあるって素敵ですね!!
(園庭だけでなく、その他の庭や、大人の環境でも)
そして、板橋富士見幼稚園さんには、もう一つあります。
こちらは、縁側から橋が伸びて、菜園になっています。
菜園の間を橋が通り、菜園の枠自体も歩ける幅になっています。(楽しい!!!)
そして菜園の先にもデッキ。
こちらのデッキは広めになっており、私が見学させて頂いた時は、子どもたちは色んな植物や石鹸をすりおろして色水遊びをしていました。
こちらのデッキは、菜園活動の作業スペースにもなり、組み合わせが良いですよね。
園庭側から、2つのデッキ(+池や菜園)を見ると。↓
菜園側には木があり、デッキで過ごす子どもたちを木陰で包み込んでくれています。
あなたの園庭やお庭にも、リラックスできたり、いろんな自分の気持ちにじっくり向き合えるような場所を作ってみませんか?
園庭研究所 石田佳織
* * *
※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
園庭研究所HP:https://enteiken.com/
これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022):心と体と学びとはぐくむ園庭づくり
おまけ(2007~2012):スウェーデンの暮らし良い環境デザイン