動線をつくる:板橋富士見幼稚園さん2

〜動線をつくる:板橋富士見幼稚園さん2

板橋富士見幼稚園さん(東京都)の園庭のご紹介の続きです。(前記事:気持ちに向き合う場所

次にご紹介したいのが、「動線」を考えた環境の工夫です。

写真のように、園庭の適所にプランターを配置されています。

これは何となく配置されているのではなく、子どもの動きや動線を考えて、意図的に配置されているんですね。

例えば、下の写真のように、長方形型の園庭を生かし、短辺の真ん中あたりに、プランターを長辺方向に並べて、写真でいう左右にスペースを分けられています。

そのため、プランターで分けられた、より細長い空間を生かして、子どもたちはよくかけっこ遊びや乗り物を用いて物や人を運ぶ遊びをしていました。

合わせて、写真右側にあるデッキのある穏やかな遊び空間と、かけっこや遊具遊びなどの動的な遊びとを分け、危険防止やそれぞれの遊びに遊び込みやすくなっているようです。

下の写真のように、じっくり創作遊びをするような場所周りもプランターで囲って。

このプランターは、合わせて、保育室へ出入り口する道も生み出してくれています。

このゆったり大きなテーブルも、様々に遊び・創作が展開していきそうで良いですよね。
(園庭にテーブルはあっても、皆で集ったりいろんな遊びを展開できるだけの広さを持つテーブルは、少ないので、とても良い事例かと思います)


園庭の動線をどうするか?
「園庭がただただ広く、何もなく、子どもの動線も混乱している/ぶつかったりと危ない」という声も伺います。

安全かつ遊びを生み出したり、じっくり取り組めたり、展開していきやすいように、板橋富士見幼稚園さんを参考に、プランター活用やコーナー作り、その配置を考えてみませんか?^^

園庭研究所 石田佳織
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おまけ(2007~2012):スウェーデンの暮らし良い環境デザイン