生き物の多様性が保たれた社会へ

〜生き物の多様性が保たれた社会へ〜

ネイチャーポジティブ」や「30 by 30(サーティ バイ サーティ)」。

聞かれたことがありますか?

私たちの暮らしは、衣・食・住、そして経済社会が、自然環境のもとに成り立っています。

自然環境はまさに生態系(*)であり、人や社会が自然環境から受ける恵みを「生態系サービスと表現されます。

そして、生態系/生態系サービスは、豊かな生物多様性により支えられています

(*)「生態系」=食物連鎖などの生き物間の相互関係と、生き物とそれをとりまく無機的環境(水、大気、光など)との間の相互関係を、総合的にとらえた生物社会のまとまりのことを示す概念。(国立環境研究所『環境展望台』より)

けれど、私たちの暮らしを支える生態系サービスは、今、危うい状況にあります。

それは、私たち人間が、自然の回復力を超えて自然資本を利用したために、物質的には豊かになっ
た一方で、生態系サービスはこの50年間で劣化していることが指摘されています。(とても悲しいことですが…)

私たちが持続的に生態系サービスを得ていくため、つまり私たちの暮らしが安定的に持続していくためには、地球規模で生じている生物多様性の損失を止めることが重要なんですね。

そこで今後の個人・事業者・地域の行動として国際的に言われていることが、

・ネイチャーポジティブ

・30 by 30(サーティ バイ サーティ)

・自然共生サイト(OECM)

です。

(参考:生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議(2022). 30by30ロードマップ)


次回記事から、それぞれの詳細と、園や子どもとの暮らしにおいてできることを考えてみたいと思います。

園庭研究所 石田佳織

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