〜樹木と園庭:どれを選ぶ?〜
「園庭にはどんな樹木が良いでしょう?」
そんなご質問をいただくことも少なくありません。
1番の私のおすすめは、先生方や子どもたちにとって、ご自身の心に残っている樹木です。
たとえば、「あの時期のキンモクセイ(金木犀)香り、好きだなぁ」とか。
「子どもの頃、どんぐり拾って遊んだなぁ」とか。
園外にお散歩に出かけて、そこで「良いな」と思う樹木をチェックするのもおすすめです。
なぜ、「心に残っている樹木」なのか?
心に残っているということは、その樹木の楽しみ方を経験されているため、園庭に取り入れた際に子どもたちにもその楽しみ方を伝えていきやすいんですね。
こんな風に各季節で、心に残っている樹木・植物を集めてみてください。^^
心に残っている樹木・植物を集めたら、次に、自園の園庭では何を取り入れるか、各季節の楽しみと合わせて、選んでみてください。
この季節の楽しみが少ないなぁと思ったら、図鑑も見てみていただければ。
ここまでしっかり計画を立てなくても、
先生方や子ども達でお散歩に行ったり、ホームセンターや樹木屋さんに見に行ってみて、そこで良いなと思ったものを少しずつ植えてみる、という良い意味で行き当たりばったりでも大丈夫です。^^
現代では、多種多様な樹木を、ホームセンター等身近なお店で購入することができます。
そして、それぞれの樹種にはそれぞれの良さ・面白さがあります。
ぜひ、ホームセンターや地域の樹木屋さんに見に行ってみてくださいね。
園庭の樹木を考える際のおすすめの書籍もご紹介しますね。
子どもの遊びや暮らしと結びつけて書いてくださっている本としては、
・『こどもがあそべる木と草花: 園庭づくりのヒントがいっぱい』こどもみらい 廣瀬泰士・林由加里(小学館スクウェア)
・『食べる つかう あそぶ 庭にほしい木と草の本: 散歩道でも楽しむ』草木屋(農山漁村文化協会)
・『自然・植物あそび一年中』出原 大 (Gakken保育Books) ※改訂版が出ています。
がおすすめです。
野鳥やチョウを呼ぶ草木など、生き物とともに暮らす視点から参考になるのは、
・『ホ-ムビオト-プ入門: 生きものをわが家に招く』養父志乃夫(農山漁村文化協会)
こちらは専門的ですが図や表も多く分かりやすく書かれているので、とってもおすすめです。
(園庭研究所で研修等にうかがう際はお持ちし、手に取っていただけるようにしています。^^)
樹木と風土との相性については、次回書きますね。
2024.8.23
園庭研究所 石田佳織
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