園の真ん中に〇〇

今日は東京都にある中野みなみ保育園さんの園庭をご紹介したいと思います。

中野みなみさんの園庭の魅力はなんといっても、
1)園の真ん中に〇〇
2)△△をいかした「立体園庭」

です。

今日は、1)園の真ん中に〇〇について書きますね。

〇〇は何だと思いますか?

ちなみに、あなたの園の真ん中には何がありますか?

さて。
中野みなみさん環境の最大の魅力は、たっぷりと広いデッキが園の真ん中にあること、ではないでしょうか。^^

下の写真の中央がデッキ、手前が園舎内の廊下、奥が園庭になります。

ここに中野みなみさんの保育理念が表れているなぁと、私自身は感じています。

子どもたちを園のみんなではぐくんでいこう、という想い。

そして、「外」を子どもたちの育ちの場としてとても大切にされる想い。

このデッキを介して、園舎側には職員室。この部屋にいらっしゃることが多いであろう園長先生や事務の先生も、いつでも園庭の子どもたちの様子が見れるんですね。

その職員室はとってもオープンで、子どもたちもいつでも中の様子を見ることができ、中にも自然と入って行けるような作りになっています。
(私が園内視察させていただいた後に、職員室で詳しいお話を伺っていた際にも、子どもが「何してるの?」と入ってきてくれました^^)

そして園庭側は、様々な環境が広がっており、対岸の地面の高さを生かして園庭全体が斜面になっているため、デッキにいると、園庭全体が見渡せ、「あれやりたい!あそこに行きたい!」が自然と湧いてくるんですよね。(すごい!!)

園庭の詳細は次回ご紹介しますね。

そしてデッキでは、子どもたちと先生たちが様々な活動をしています。

外気に触れながら、広いデッキで、ゆったりとして本当に気持ちが良いです。

園庭で思い切り遊んだ子たちがシャワー後にお着替えをしていたり。

‘ドリーム ログ’でおうちを作って、そこでごっこ遊びをしていたり。

さらに素敵なのが、このデッキが調理室と接していて、給食やおやつを作ってくださっている様子を子どもたちが観ることができるんです。

私が伺った時間にも、色んな子が代わる代わる調理の様子を見ていました。

デッキの高さと調理室の高さに差があることを生かして、段を広めにとって、舞台のようにされているのも、子どもたちの色んな遊びや動きが生まれそうで素敵ですよね。

2階がデッキの屋根の代わりになり、深いひさしの下で、夏場は涼しく、冬場は囲まれた空間で風避けにもなり、子どもたちが新鮮な空気の中で風や匂い、お日さまの光など外を感じながら過ごせる、本当に居心地の良い場所です。(園庭との境目には透明カーテンを引けば、さらに冷たい空気を防ぐことができます)

これだけ真ん中にデッキを置いて、園庭と園舎に囲まれるような形にすることは、この場所のこの土地環境があったからこそ生まれたとも考えられますが、皆さんにとっても、園庭と園舎をつなぐデッキの魅力や、「外」を上手に園に取り込むための、中野みなみさんの柔軟な発想が参考になると嬉しいです。

ユーカリ福祉会 中野みなみ保育園の園庭や活動の様子は、園HPやFacebook「園庭・地域環境での保育 交流グループ」でのご投稿でもご覧いただけます。→ 園HPFBグループ

園庭研究所 石田佳織

※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

園庭研究所HP:https://enteiken.com/
これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022):心と体と学びとはぐくむ園庭づくり