鶏をプライベートで飼い始め、最近自分の中での気づきと言いますか、ちょっとした価値観の変化がありました。
虫やぐにょぐにょしたものが嫌いな方は、先へ読み進むかは一旦ご検討ください。^^
さて今日のお話は「コンポスト(堆肥場)」と「うじ虫」です。
我が家では鶏のエサは、鶏を譲ってくれた方から教えていただいて、1)家から出た生ごみ、2)農協からもらった米ぬか、3)農家さんからもらったくず米(出荷はできない質の低い玄米)や市販の合成飼料、をあげています。
1)生ごみと2)米ぬかは、箱に入れて発酵させてあげています。
毎日毎日たくさん出てかつ重量も重い生ごみが、こうして他の生き物のご飯になることに、
・人が食べられない部分を食べてくれる鶏に感謝だったり、
・自然の循環の中に自分も少し入れていることに幸せだったり、
を感じています。
’燃えるゴミ’の量もかなり減りました。
合わせて、生ごみの量が多くて鶏のエサ用発酵箱に入り切らない場合や、発酵しにくい生ごみは、別途用意したコンポストに入れています。
この発酵箱やコンポストにうじ虫が時々わくんですね。
特に、魚や肉の骨など実が少し残ったもの(タンパク質)を入れた時によくわきます。
これが、特に晩秋以降虫が地表面に出なくなってきた時期に、鶏たちの好物+大切なタンパク源になるんです。^^(1月に入って寒すぎるのか、うじ虫は見かけなくなりました)
私はコンポストから拾い出し、鶏たちにあげています。
「ありがたいな~~~」としみじみ思います。
実は私は、うじ虫に結構ネガティブなイメージを持っていました。
戦争中や栄養不足や衛生面が悪化した状況下でわきやすく、人が困っているイメージを、本や映像から持っていたので。
でも、鶏を飼うようになって、「あらゆる命はつながっているなぁ。どれもこれも大切な存在だなぁ」と身をもって感じます。(雨や太陽、土や石など、生命でない自然も)
こうした、この地球上であらゆるものがつながっている、‘生態学的感覚’や‘共同体的感覚’は、子どもの頃から日々の暮らしの中で当たり前に体験していけると良いなぁと思います。
例えば、スウェーデンのある園では、写真のようにコンポストの中に暮らす生き物観察をしたりもされています。(Berga就学前学校さん)
「汚いもの」ではなく、「私たちの衣食住からつながる自然」として子どもたちと一緒に観察したりと、共に暮らしていることを楽しんでいけるとよいですね。^^
園庭研究所 石田佳織
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