子どもたちの遊びの場:学校の先生たちの悩み

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〜子どもたちの遊びの場:学校の先生たちの悩み〜

先日、「母と女性教職員の会 関東大会」にご縁があって参加させていただきました。

その 中で分科会は「環境」に参加し、グループで話し合うテーマは「放課後の遊びや地域との連携、安全」でした。

先生方、特に小学校の先生のお話から印象的だったのが、
・子どもたちの放課後の遊び場が減っている(ボール禁止、不審者)。
・人口が少ない地域だと、帰宅後、友達が遠い。
・安全性や遊びやすさを考えると、放課後や週末も、学校で遊べると良いのではないか?
・子ども同士の集合がゲームの世界でになっているのではないか?
・虫を嫌がる子が増えているのではないか。
・自転車の乗り方など生活経験が少ない子どもがいる。
・生活経験を含めた環境づくりが必要なのではないか。
といったことでした。

私が予想していた以上に、先生方は、遊びや放課後のことを考え、そして問題意識を持たれているようでした。

学校の先生までも、こうして子どもの放課後の遊びを考えてくださることが嬉しいと同時に、

学校の先生までもが、心配し考えざるを得ない地域環境や社会状況になってきていることを痛感した時間でした。

園庭は今、日本全体で「園庭を、子ども達が日々楽しめ、色々な体験をできるように考えていこう」という気運が高まっていると感じます。

地域や園庭での自然体験を行う園への自然保育認証制度なども都道府県レベルで少しずつ生まれてきています。(信州やまほいく(信州型自然保育)認定制度とっとり森・里山等自然保育認証制度ひろしま自然保育認証制度しが自然保育認定制度奈良っ子はぐくみ自然保育認証制度千葉県自然保育認証制度

そして小学校以上でも、子ども達とピオトープづくりに取り組む学校や、学校林という仕組み、放課後の校庭プレイパークもあります。
全国学校・園庭ビオトープコンクール:日本生態系協会
・学校林:国土緑化推進機構、
・校庭での放課後プレイパーク:例)青森県十和田市立ちとせ小学校兵庫県宝塚市立ひとかわ小学校
けれど、これらはごく一部のように感じます。


そして、地域環境については…。

公園は子どもが自分の責任で思い切り遊ぶことができるプレイパークは全国に増えてきていますが、その公園に行かないとなりません。
日本冒険遊び場づくり協会 全国冒険遊び場探索マップ

でも、それ以外の場所は?

かつては家のまわり、もう少し広げた地域全体が、子どもにとっての遊び場だったのではないでしょうか?

子どもにとっては、道端の野の草花も、
地面の起伏も、楽しい遊び環境。


乳幼児期の子どもも、小学生以上の子どももが思い切り体や心を動かし、いろんな発見や工夫ができる、楽しい!面白い!!が溢れる園庭・校庭、地域環境となっていくために。

何ができるのか、私も改めて、考えていきたいと思います。

皆さんも、素敵な情報や活動がありましたら、是非お教えください。^^

園庭研究所 石田佳織
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※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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