保護者とどう共有していくか

【ご案内】 9月9日(土) 園庭研「バイオフィリアと保育・教育における園芸の活用」オンライン講座詳細・お申込
気軽にご参加ください。^^  当日参加できない方も、お申込者さまへは後日録画共有しますね。

〜保護者とどう共有していくか〜

園庭での過ごし方や環境を変えていく時(「子どもにとって」を第一に考えていく時)、
「保護者とどう共有していけば良いのだろう?理解を得られないかもしれない…」といった心配の声を少なからずいただきます。

園庭研修を受けていただいた園の先生からちょうどご質問がありましたので、こちらでも共有しますね。参考になれば。

(先生より)
>保育士目線と保護者目線での子どもの遊びの見方がちがうので、園庭環境や遊びのねらい、そこから育っていることなど、どう保護者に伝えていくかが課題だと思った。

→(石田より)
まずは、いつものお便りの中に、普段の園庭での子どもの言動を入れてみていただければと思います。

お便りでは、「こんな活動/遊びをしました〜!」と、した事を書かれることは多いかと思います。

そこに、その際の、子ども一人ひとりのつぶやきや様子は書かれていますか?

もし今までは書いていなかった、ということであれば、ぜひ、子どもの声の吹き出しや、先生が捉えられた子どもの様子を加えてみていただければと思います。^^

日々子どもは色々な環境に向き合いながら、いろんな発言をしたり、行動したりしているかと思います。

その中にはその子その子の発想や思い、育ちが見られることと思います。

ここを伝えていく事で、園庭で遊ぶ中で育まれることや環境の意義を、保護者の方も少しずつ理解していかれるのではないかと思います。


合わせて。
これまで石田(園庭研究所)が訪問させていただいたり、園庭調査研究グループで調査させていただく中で教えていただきました、いくつかの園の工夫を紹介しますね。

園庭マップに、それぞれの園庭環境についてどんな思い・狙いでこの環境にしたかや、子どもの様子を書いて、送迎に来られた保護者に見てもらえるように玄関先に掲示したり、保護者会で発表したりする。

保護者と先生とでLINEグループを作って、園庭(や室内)での子どもの様子を随時投稿し、保護者さんも子ども達の園庭での様子を、お便りよりもより気軽に、よりリアルに届ける。

・保護者による保育参加を、普段から積極的に受け入れ、その中で園庭で子ども達と一緒に遊んでもらい、理解につなげる。

園庭づくりや園庭整備を定期的に行い、その中で環境に触れてもらったり、保育者と園庭環境について話したり、そばで子どもが遊ぶ様子を見てもらうことで、理解につなげる。

これらのうち、いくつかの事例は、全国の園の皆さまご実践をまとめた『園庭を豊かな育ちの場に: 実践につながる質の向上のヒントと事例』でも詳細をご覧いただけます。^^


写真は、スウェーデン時の就学前施設で、保護者と先生で、ペンキ塗りなど園庭の手入れをした時の様子。
お茶を飲んでおしゃべりしながらの休憩と合わせて。^^
スウェーデン時のブログはこちら。スウェーデンの ”暮らし良い” 環境デザイン (保育園の園庭補修)

園庭研究所 石田佳織
* * *

※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

園庭研究所HP:https://enteiken.com/
これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022):心と体と学びとはぐくむ園庭づくり