〜子どもが旬に気づきやすいように:板橋富士見幼稚園さん3〜
板橋富士見幼稚園さん(東京都)の園庭のご紹介の続きです。(前記事:気持ちに向き合う場所、動線)
今回ご紹介するのは、「子どもが旬な環境に気づきやすいように」の工夫です。
草木は日々刻々と変化し、旬な時期をそれぞれ持っています。
そうした旬を子どもたちが気づきやすいように、板橋富士見幼稚園さんはいろんな工夫をされています。
まずは、こちら。
菜園の中にうさぎの置物がいます。
(私の写し方が悪くてごめんなさい。見えますか?菜園の右奥あたりに)
これはただただ可愛いからや菜園に似合うから置いている訳ではなく、「あ〜色づいているよ」とか「実が大きくなり始めたよ〜」という所に、置かれているんですね。
旬が別の場所に生まれそうだったら、またうさぎを移して。
こうした素敵な置物ってつい目をやるので、その周りにも注意が向きやすくなって、素敵な仕掛けだと思います。^^
菜園に生き生き感が出るのも、良いですよね。
木にも。^^
木は、葉や花、実の変化が、子どもの目線より高くなりやすいので、こうした仕掛けがあると、目が行きやすいですね。
菜園も木も、そこに居そうな(そうした環境に暮らしていそうな)動物を選ぶことも、きっと鍵ですね。
次に、こちらは、木のプランターの下にタイヤ付きの台を置かれ、移動式にされています。
プランターを使われている場合、こうした「移動式」にされるのはとてもオススメです。^^
それは、子どもの興味関心に合わせて、配置を変えられるから。(参考:動線)
合わせて、「あぁ!旬だな。子ども達に見て欲しいな」と思った時に、適所に置きやすいから。
こちらのプランターも移動式。
こうしたテーブル・ベンチ周りにあると、その場の雰囲気もグッと良くなるし、草花をのんびりじっくり眺めやすいですよね。
そして3つ目は、こちら。
実った果実が置かられたそばに、実の変化(成長)の様子も掲示されています。
こうして、実に手を伸ばした時に、何気なく目に止まったり、
実と合わせて、「あぁ!そうだそうだ」とその草木について振り返っていけるって素敵ですよね。
置いてある実は、自由に使って良く、
子どもたちは実を食べたり、実を運んであげるお店屋さんごっこをしたり、すりおろして遊びに使ったりしていました。^^
下の写真は、各木に添えられた、実や花の変化の様子写真です。
実や花が小さいうちは、実る/咲くことへの期待感や見通しを持てたり、
実った/咲いた時には、これまでの変化を振り返ることができて、素敵ですね。
あなたの園庭やお庭でも、子どもが旬に気づきやすいような環境づくりをいかがですか?
園庭研究所 石田佳織
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これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022):心と体と学びとはぐくむ園庭づくり
おまけ(2007~2012):スウェーデンの暮らし良い環境デザイン