自園だからこその環境を活かして

〜自園だからこその環境を活かして〜

先日ある公立園の園長先生からこんなお言葉をいただきました。

「(公立園)は園同士、先生同士の交流や異動があるため、一つの園で園庭環境に取り組むと、他園も習うため、同じような環境になりやすいんだよね…」


これは、良い取り組みが広がりやすく、公立園さんの長所だと思います。

そして確かに、良い事例を真似ると同じような環境になりやすさはあるかもしれません。

ただ、園庭環境は、各園さんごとに個性が必ずあります。^^

園庭の面積や形、方角、園舎の位置、各保育室と園庭との配置、室内外の接続部分(扉や縁側)の状態、

すでにある園庭環境(植栽や遊具等)、

そして、子どもたちや先生方の発想や得意など。

実は自園のマイナス点かも、と思っていたことも、活かし様によっては、自園庭の魅力になったりもします。

例えば先日伺った園さんでは、縁側がゆったりと広くて、良い空間を持たれています。

けれど、天井にはパイプがむき出しで何本も通っており、先生方としては「雰囲気が…」と気にされていました。

ただ、天井に配管や梁がむき出しのおかげで、色々なものを吊るしたり干したりし易い環境でもありました。

その旨をお伝えすると、先生方から「A先生はドライフラワー作りが得意だから良いかも!」とアイディアが。

ゆったりとした縁側と、頭上では、風を受けて、色々な自然物や子どもが作ったものが揺らめいている。
そんな空間も、素敵じゃないですか?

ぜひ、「うちの園の環境を何か活かせないかな〜?」と園庭を見回してみて、どんどんアイディア出してみてくださいね。^^


今日は良い写真が見つからなかったので、おまけの写真にて。

2024.8.30
園庭研究所 石田佳織

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