〜バイオフィリア〜
今日は「バイオフィリアと保育・教育における園芸の活用」についてじっくり学ぼう!園庭研オンライン講座でした。
バイオフィリアとは、「人は、生まれながらに自然や他の生命とのつながりを求める傾向がある」という概念かつ仮説です(エドワード・O ・ウィルソン,1993)。
その後関連する様々な指摘や研究結果が示されています。
今回は、豊⽥正博さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科 教授/淡路景観園芸学校 主任景観園芸専門員)から、
・自然の中での心地よい経験がストレス値など心身に及ぼす影響
・自然に面する時の脳や体の反応の仕組み
・実際の体感
・保育や教育現場での実践事例
をお話いただきました。
いや〜、これは本当に、子どもに関わる全ての人に聴いていただきたいです。
ご参加者様からも、実践に役立つご質問や、本当にそうだなぁ〜と現場からの勉強になるお話がたくさん出ました。
その中でも、素敵だなぁと思ったご感想をひとつご紹介しますね。
豊田さんからは、園芸療法の事例や子どもの心身にとっての意義を教えていただいたのですが、
それに対して、
「草取りや草木の手入れなど大変だなぁと思っていたけれど、そういうことも子どもたちとゆったりとした時間の中で楽しんでいけば良いんだと思えた」というご感想をくださいました。(口頭だったので、内容はこのままではありません)
人の暮らしが自然から遠のきつつある今。
これによる人の心身への影響、そして今の人間生活の空間でそのように自然環境や心地よい経験を取り入れていくか。
おうちの庭、園庭や校庭、公園、オフィスの外まわり、地域環境で。
これは、私たち一人一人が本気で考えていかないといけないことではないかと思いました。
数年後にまた企画したいと思いますので、その時は是非!!!
写真は以前の我が家の庭。さぁ、今の地域でも、地域の子どもたちが楽しめる畑・果樹園にするぞ〜!
園庭研究所 石田佳織
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これまでの園庭研ブログ記事(2012~2022):心と体と学びとはぐくむ園庭づくり
おまけ(2007~2012):スウェーデンの暮らし良い環境デザイン